太陽光蓄電池は、太陽光で発電した電気を売電するだけではなく、蓄電池に溜めて自分の家で使えるようにしたものです。

 

我が家は新築を建てる時に太陽光を勧められましたが、初期費用の高さと今後売電価格が落ちることを考慮し、設置を断りました。

 

しかし新築を建ててから3年後、月々の支払い負担をほぼ増やさずに導入できる点や、電気の見える化に興味があったので導入を決定しました。

 

また、設置した理由にはなっていませんが、この先日本政府も住宅のゼロエネルギー化を目指していく方針になっています。

 

そこで今回は、今太陽光蓄電池を取り入れるか迷っている方に、

  • 太陽光蓄電池システムが得になるのか
  • 太陽光蓄電池システムの仕組み
  • 太陽光蓄電池のメリットとデメリット

この3点について、私の家を例にして紹介したいと思います。

 

※導入は決定しましたが、申請に時間がかかっており、工事は2020年夏頃になります。

 

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太陽光蓄電池システムは得なのか

結論から言って、太陽光蓄電池を導入してもすぐには得になりません

ご存知の通り、太陽光蓄電池の価格はかなり高く、我が家は15年ローンでの支払いですが、利息を含めて300万円ほどです。

 

15年ローンにしたのは太陽光蓄電池の保証期間が15年だからです。

 

太陽光蓄電池導入前の我が家の現在の1年間の電気代平均が月15,000円ほど。

ローンで支払う金額は16,800円。

 

ゼロエネルギー化して電気代を0と考えても、電気会社の基本料+1,800円の損になります。

ただ、ここから色々な要素を加えると、おそらくプラマイゼロくらいになります。

 

後から詳しく説明していきますが、私のように月々支払っている電気代を太陽光蓄電池のローンに変換して、月々の支出に変化がないように購入する方は、大したプラスにはならないと考えておいたほうが良いでしょう。

 

まず10年後には売電価格がほぼ0に近い数字になっている可能性があり、売電による利益が期待できません。

さらに15年後にローンが終わったとしても、パワーコンディショナーがおそらく寿命をむかえるため交換費用がかかります。

 

ですから導入を考えている方は、現段階で費用をプラスに考えるのではなく、電気の見える化だったり、災害時の停電に備える面で活用するという見方でいたほうがよいです。

 

正直こうなると、完全に無駄じゃないか?と思われる方も多いかもしれませんが、熊本など大きな地震にあい、停電を経験した方はこのシステムのありがたみを痛感したそうです。

 

 

太陽光蓄電池システムの仕組み

それでは太陽光蓄電池の仕組みを紹介したいと思います。

 

 

 

各機器の紹介

まずは機器の紹介から。

それぞれの機器がどのような役割を持っているのか見てみましょう。

 

ソーラーパネル

メーカー資料の名称では、『太陽電池モジュール』と記載されています。

まずここで太陽の光から電気を作ります。

作った電気は直流で接続箱へと送られます。

 

接続箱

接続箱はソーラーパネルで作られた電気を集め、パワーコンディショナーに送る機器です。

 

パワーコンディショナー

パワーコンディショナーは直流電力を交流電力に変換する機器です。

接続箱から送られてくる電気は直流で、家庭用電気は交流なので、変換する必要があるわけです。

 

電力は、100%変換できるわけではなく、変換する際にロスが生じます。

この変換率は、パワーコンディショナーの性能によって変わります。

 

寿命は約15年と言われています。

 

蓄電池

パワーコンディショナーから送られた電気を溜めておく装置です。

こちらは性能によって寿命は変化しますが、大体8,000サイクル~12,000サイクルと言われており、大体1日で1~2サイクルと言われています。

 

サイクルとは、1回充電して、放電し終えるまでを1サイクルと呼びます。

使い方と物によりますが、寿命は10年~20年ほどと、製品によってかなり変わるので注意が必要です。

 

また、天気が悪く、太陽光による発電ができない状態では、深夜の安い時間帯に買電して電力を蓄えることもできます。

 

それにより、昼間に高い値段で電気を買わず、深夜に買って溜めた電気を昼間に使用することができます。

 

HEMS

上の画像にはありませんが、我が家ではHEMSという機器も導入しています。

この役割としては、

  • 家庭内機器の使用電力の見える化
  • 各機器の自動制御

この2つを行っています。

 

見える化とは、家庭内で今どのくらいの電気を使用しているのかをスマートフォンで確認できるものです。

 

自動制御は天気なども考慮し、太陽光の電気を売電する判断や、売らずに蓄電池に溜める判断などを行ってくれます。

 

自動で『売電』、『買電』、『蓄える』という判断をベストな方向で決めてくれるんですね。

 

 

太陽光蓄電池の動作の流れ

では次に太陽光と蓄電池の動作の流れを説明していきますね。

まずは経済性を重視した、余剰電力を売電する場合です。

 

経済性モード

まずは日中の余った電気を売り、深夜の安い時間に電気を買う経済性モードから。

 

 

このように、深夜の安い時間に電気を買って蓄電池に溜め込み、日中まだ太陽があまり出ていない時間帯に放電します。

 

太陽が出ている時間はその電気を使用し、使いきれなかった分の電気を電力会社に売却します。

 

そして夕方日が沈む頃、また蓄電池に溜めていた電気を放電し、夜に空になった蓄電池に深夜価格でまた買電して充電します。

 

これにより、日中の電気が高い時間には極力電気を買うことなく、一番安い時間に電気を買う形になります

 

2020年現在の売電価格は21円に対し、深夜の買電価格は11円。

電力が売れる10年間、そして発電効率が良い春や夏は、基本的にこのような形になります。

 

クリーンモード

次は基本的に電気を買わないクリーンモードについてです。

 

 

このように日中に余った電気を蓄電池に充電し、日が沈んでから朝まで溜めた電気を利用するというものです。

 

このやり方は電気の購入を抑えることができ、売電が急激に下がる10年目以降だったり、発電効率が悪い冬などに使用する方法です。

 

2つのモードを最適に利用するのがHEMS

この2つのモードのどちらが今有効なのかを判断し、ユーザーが得になるように働いてくれるのがHEMSです。

自動制御では、こういったこともしてくれるんですね。

 

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太陽光蓄電池のメリット

ここまで太陽光蓄電池システムについて紹介してきましたが、次はこのシステムのメリットについて見ていきましょう。

 

 

電気の購入を抑えることができる

まずこのシステムの一番の意味といて、電気の購入を抑えれることが挙げれます。

では電気の購入を抑えることでどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

電気代が上がれば上がるほど自家発電の意味が大きくなる

これについては例を出して紹介していきますね。

我が家では日中の1kWhは31円。

日中1ヶ月で200kWh利用したとすると、31×200=6,200円となります。

 

これがもし1kWhが40円になったとしたら、40×200=8,000円となり、1,800円も支払いが増えてしまいます。

 

こうして買う電気の価格が上がると失うお金が増えるため、自家発電の意味が大きくなります。

 

電気代が高い日中に購入しなくて済む

こちらも我が家の例で例えて紹介しますね。

  • 日中の電気代:1kWhが31円
  • 朝夕の電気代:1kWhが22円
  • 夜間の電気代:1kWhが11円

このように昼と夜では約3倍も電気代が変わっていきます。

 

これを太陽光蓄電池を利用すると、日中の電気は太陽光発電や、蓄電池の夜間に買電した電気を使いますので、31円で購入する必要がなくなります。

 

これによって天気が悪い日が続いても極力安い電気代で生活することができます。

 

支払う再エネ発電賦課金が減る

再エネ発電賦課金とは、電力会社が再生可能エネルギーを買い取る際の費用を消費者が負担するというものです。

 

つまり太陽光発電の余剰電力を買い取っているのは電力会社ではなく、我々ということになります。

ということは、これから太陽光を取付ける家が増えれば増えるほど、買取エネルギーが増えるため、再エネ発電賦課金も上がっていくということです。

 

この制度が始まったのは2012年ですが、この時は1kWhあたり0.22円でした。

しかし2020年現在、1kWhあたり2.95円と、なんと13.4倍にもなっています。

 

ですから1ヶ月で1000kWh使用したとすると、2,950円もの再エネ発電賦課金を支払わなくてはいけません

 

これは他人の電気代を代わりに支払っているようなものなのであまり気分の良いものではありませんよね。

 

自分がどれだけ支払っているのか確認したい場合は、電気代の明細を見ればしっかりと書いてあります。

 

 

電気の見える化ができる

これは私が一番興味を惹かれたところで、HEMSを利用することによって、どの電化製品がどれだけの電気を使用しているのか全て分かるのが面白いです。

 

普段何気なくしようしている電化製品でも、使用量が凄かったら使い方を考えますよね。

電気を見える化することによって普段から省エネを意識できるようになるのもメリットの1つです。

 

家族の帰宅確認にも使える

留守で使用量がほぼ0だったのに、急な電気の使用が見られたら、家族の誰かが家に帰ってきたことを判断する材料になります。

 

夫婦共働きで子供が鍵っ子だった場合、15時くらいに電気の使用量が増えることが確認できれば、子供の帰宅を判断したりもできるわけです。

 

 

災害時に緊急で電気が使える

何か災害で停電が起きてしまった場合でも、蓄電池により電気が使用できるようになります。

もちろん普段どおり生活できるわけではありませんが、リビングの電気が使えたり、冷蔵庫が使えたりと安心できる部分はあります。

 

しかし私が停電で一番大きいと思うのは、スマートフォンの充電です。

もはや生活には欠かせないスマートフォン。

これの電池が切れた場合、災害の状況、家族との連絡など、あらゆる大事な情報を知ることができません。

 

こういった時に、スマートフォン、モバイルバッテリーの充電を十分に行うことができるのは非常に大きいと思います。

 

 

太陽光蓄電池のデメリット

メリットは非常に大きいですが、デメリットも大きいので注意が必要です。

 

 

価格が高い

デメリットの9割を占めるのではないかという、デメリット中のデメリットが価格です。

 

私の場合、家を建てたメーカーにお願いをしましたが、ローン金利を含めて約300万。

本当に高いです。

 

「本当に価格は頑張りました!」と言っていましたが、それが本当か分からないですよね。

なので私はタイナビ蓄電池という太陽光蓄電池の一括見積りサイトを利用し、同じ条件で5社から見積りを取りました。

 

こちらを利用した結果、驚きの見積りが来ましたので、それについては別に記事を書いています。

結果的にこちらを利用して大正解でしたので、ぜひこちらの記事も読んでみてください。

 

 

 

 

蓄電池が場所を取る

我が家の蓄電池は屋内用です。

外にあれほど高価な物を置くのは不安ですからね。

 

しかし屋内だと部屋に置く場所が必要になります。

あまり来客から見えるところも嫌ですし、子供たちが触るところにも置きたくありません。

 

なので我が家では収納の一角に置くことに決めましたが、その分収納が減ってしまっています。

ですから置く場所をどうするのかを決めてからの購入をおすすめします。

 

 

まとめ

今回は私の購入体験を例に、太陽光蓄電池について紹介してきました。

結局このシステムを買うか辞めるかの判断は、高い価格に見合った価値があるかです。

 

どちらかというと購入をおすすめしたい方は、現状と変わらない出費で災害時の保険や、見える化による利便性を求める方です。

 

購入をあまりおすすめしない方は、太陽光蓄電池システムによって金銭面で得をしたい方です。

最初にも書いたとおり、現状では大した利益がでないからです。

 

しかし出費が現状と変わらず、災害への対策と利便性が良くなることで、私としては購入の価値はあると思います。

 

もちろん今後の電気代の値上がり次第では金銭面でもお得になる可能性は十分考えられますので、10年先の未来を予測して考えてみても良いかもしれません。

 

 

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